新たな旅行、新たな働き方「ワーケーション」用語の説明、事例、サービスまで紹介

新しい時代の働き方「ワーケーション」。この働き方では、自宅ではない宿泊施設や観光地で仕事を行うことができます。日中仕事をして夜は温泉に入ったり、午前仕事をして午後から観光に出かけたり。今までのオフィス出社型の働き方とは一線を画した働き方をすることができ、ワークライフバランスの向上を促すことができます。

ワーケーションとは?

「ワーケーション」とは、「ワーク(労働)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた言葉。観光地やリゾートで休暇をとりながらテレワークで仕事もする働き方のことです。

アメリカから発祥し、リモートワークやテレワークの普及と共に日本でも広がりはじめた新しい働き方です。

ワーケーションが注目される背景

ワーケーションが注目される理由は、ワーケーションには複数のメリットが得られるためという背景があります。そのメリットをみていきましょう。

1.地域経済の活性化

ワーケーションは地域経済を活性化させることができると考えられています。内閣府地方創生推進事務局でも地域再生計画としてワーケーションが取り上げられました。こちらの計画では新潟県妙高市を対象区域として、ワーケーションの推進を進行中。

受け入れ側の地域の理解や受け入れ体制などにまだ課題は残りますが、ワーケーションの推進により新たな「ひとの流れ」の創出とビジネスマッチングやワークシェアリングにより専門知識の持った人材を誘致することが期待されています。

簡単に言ってしまうと、ワーケーションを行うことで観光地や宿泊施設は新たな収入源を得ることができます。

また、ビジネスマッチングやワークシェアリングを行うことで、専門的なスキルを持つ企業や個人との新たな雇用の創出や家庭の事情でテレワークでしか働くことができない人材の活用活性化を図ることができます。

参考:内閣府地方創生推進事務局|地域再生計画

2.従業員の生産性の向上

続いてはワーケーションを行う企業側の背景です。ワーケーションを行うことで、従業員の生産性を向上させることができます。

ワーケーションの効果検証実験によると、ワーケーションを行ったことで組織へのコミットメント意識の向上や仕事のパフォーマンスが20%向上するなどの効果が確認されました。

参考:PR TIMES|ワーケーションは従業員の生産性と心身の健康の向上に寄与する ワーケーションの効果検証を目的とした実証実験を実施

3.心身の健康の向上

従業員の心身の健康向上にもワーケーションは効果を発揮しました。

ワーケーション場所での観光やアクティビティへの参加で運動量は増加。バケーションでリフレッシュできることによりストレス反応は低減。

地域や企業だけでなく、実際にワーケーションを活用する個人にも良い効果をもたらすことがわかっています。

参考:PR TIMES|ワーケーションは従業員の生産性と心身の健康の向上に寄与する ワーケーションの効果検証を目的とした実証実験を実施

4.旅行・観光機会の新規創出

ワーケーションを活用することで、今までより旅行や観光の機会を創出することができます。

有給休暇と仕事を組み合わせることにより、より長期間自宅を離れることが可能となるため、旅行に対するハードルを下げることが可能に。今まで諦めていた場所への旅行・観光も仕事を観光地へ持っていくことでできるようになったのです。

参考:内閣府地方創生推進事務局|地域再生計画

   国土交通省|国土交通白書2018 第3節 我が国における新たな兆し

   首相官邸|観光戦略実行推進会議(第38回)議事録次第 配布資料3-4 

5.休暇の取得促進

ワーケーションは休暇と組み合わせて行うことができます。例えば、このような休暇の取得が可能になります。

木曜日:有休所得しワーケーション場所まで移動

金曜日:ワーケーション場所にて仕事

土曜日:休暇(観光)

日曜日:休暇&帰宅

これによって、従業員の有給休暇の取得を促進することができます。

参考:首相官邸|観光戦略実行推進会議(第38回)議事録次第 配布資料3-4 

ワーケーションの事例

実際にワーケーションを導入している企業の事例をご紹介します。

日本航空株式会社

2017年より日本航空株式会社ではワーケーションが実施されています。休暇の取得促進を目的として導入され、テレワークの一環として採用されました。これによって旅行の機会や家族との時間を作り出すことを狙っています。実際に2017年7月~8月には34名が制度を利用しています。

参考:国土交通省|国土交通白書2018 第3節 我が国における新たな兆し

ワーケーションをサポートするサービス

「ワーケーションをしてみたい!」「うちの会社でも取り入れてみたいけどどうすればいいのかわからない」そう思ったときに便利なサポートサービスをご紹介します。

Workations(ワーケーションズ)

ワーケーションに利用できる宿泊施設の予約サイト。このサイト限定の割引プランも用意されています。

掲載されている宿泊施設は東京の高級ホテルから長野県の農家民宿まで幅広いジャンルで取り揃えられています。ビレッジやコテージの貸切プランもあるため、大人数でのワーケーションや合宿にも活用できます。

価格:1泊2,500円~(宿泊施設・プランによって価格は異なります)

HafH(ハフ)

定額で世界中のワーケーション施設に滞在することができるHafH。世界各地に約200もの拠点があり、世界中を旅しながらノマドワークをすることができます。日本各地にも拠点があるため、出張を兼ねたワーケーションにも利用できます。

各宿泊施設にはWi-Fiが完備。海を眺めながらや海外生活を体験しながら働くことができます。月ごとの利用日数によって金額が異なるプランが設定されているため、自分のライフスタイルに合わせたプランを選択することが可能。世界中どこに泊っても定額というのは嬉しいですね。

価格:ちょっとHafHプラン 16,000円(月5泊)~

We’ll-Being(ウェルビーイング)

We’ll-Beingはワーケーション施設とそれに伴う会議やイベントの予約ができるサイトです。

北海道・千葉・新潟にあるコワーキングスペースを拠点としています。コワーキングスペースで仕事をした後は地元のアクティビティを楽しめるようにイベントの予約も可能。地元の野菜の収穫や漁船クルーズなどがあり、社員研修や旅行にも利用できます。

料金:コワーキングスペース 500円~、アクティビティ 300円~

JOB HUB WORKATION(ジョブハブワーケーション)

企業向けのワーケーションサービスです。ワーケーションを導入したい企業と地域をマッチングしてくれたり、企業向けにプランを提案してくれます。

SDGs研修やキャリア研修などさまざまな企業研修をワーケーションと掛け合わせて行うことができます。これからワーケーションを導入したい企業にはぴったりのサービスです。

料金:お問い合わせください。

ADDress(アドレス)

ADDressは日本各地にある家に定額で住めるサービスです。月額料金に光熱費やWi-Fi代がすべて含まれていて、家具や洗濯機といった生活必需品も完備。月額料金のみで日本中好きな場所で仕事をすることができます。

温泉の家や海の目の前の家など個性豊かな家が提供されています。物件ごとに「家守」と呼ばれる管理者が地域に住んでいて、地域との交流の機会やローカル体験などの情報を教えてくれます。

料金:月額4万円~

まとめ

地域・企業・従業員と関わる人すべてに良い効果をもたらしてくれるワーケーション。コロナ禍によりテレワークが普及する昨今では、地域で働いていくことに今まで以上に注目度が高まっています。バケーションをしながらワークする新しい働き方、この機会にあなたも始めてみませんか。

Digital Workstyle College 編集部
この記事を書いた人