テレワーク・リモートワーク・在宅勤務に伴う各社の手当てや新制度まとめ

新型コロナウイルス対策として政府が在宅勤務の実施を呼びかけた3月中旬以降、多くの企業が在宅勤務を採用し、緊急事態宣言発令後にはさらに対応を強化してきました。本記事では、在宅勤務にあたり、各社が実施した手当とその目的について、いくつかピックアップしてご紹介します。

1.ネットフロンティア、Zoomランチや飲み会手当を支給

WEBマーケティング事業を主軸とする株式会社ネットフロンティアは4月6日、在宅勤務の社員をサポートする制度として、月額1万円のリモートワーク手当と、Zoomランチや飲み会手当を支給することを発表しました。同社はかねてより社員同士のコミュニケーション活性化を目的としたシャッフルランチや飲み会を実施してきましたが、今回はリモートワークにおけるコミュニケーション不足の解消を目的に導入しました。Zoomを利用した在宅ランチ手当として500円、飲み会手当として1,000円を支給しています。

2.メルカリ、在宅勤務手当として半年で6万円を支給

フリマアプリ「メルカリ」をサービス展開する株式会社メルカリは4月8日、政府の緊急事態宣言発令を受け、完全在宅勤務体制への移行と、在宅勤務に伴う勤務環境の構築やオンライン・コミュニケーションなどのための在宅勤務手当を半年分で6万円支給することを発表しています。メルカリグループは、従業員の安全確保や感染被害防止のため、2月19日より在宅勤務やオンライン会議の推進、出張や会食などの禁止に取り組んできました。

3.さくらインターネット、新しい働き方に向けた制度の拡充

インターネットインフラサービスを提供するさくらインターネット株式会社は4月15日、感染症拡大防止対策の対応を強化し、新しい働き方に向け制度を拡充することを発表しました。同社は3月2日より原則リモートワークに移行していましたが、4月8日以降はやむを得ない場合を除く出社禁止へと対応を強化。リモートでは対応できない業務に関しては、1日5,000円の緊急出勤手当を支給することとしました。また、在宅勤務環境整備のために1万円の臨時特別手当と3,500円の臨時通信手当を支給し、5月以降もリモートワークを前提とし毎月通信手当3,000円を支給することとしています。

4.シーラ、全社員に4万円のリモートワーク手当と前倒しでの夏季賞与支給を決定

投資用マンションのトータルソリューションを提供する株式会社シーラは4月21日、全従業員を対象に4万円のリモートワーク手当を支給し、通常6月に支給している夏季賞与の一部を前倒しで支給することを発表しました。夏季賞与の前倒し支給額は一律10万円。「安心と愛と感動で、世紀を超えて永続する。」という同社の理念に基づき、社員の安心安全を第一に考え、社員の不安を少しでも拭えるようにとの思いで決定したとのことです。

5.DROBE、在宅勤務支援のための独自制度「DRESS」を導入

パーソナルスタイリングサービス「DROBE」を展開する株式会社DROBEは4月27日、独自の在宅勤務支援制度「DRESS」を導入することを発表しました。本制度は、フルリモートでの就業に加え、在宅勤務における生産性向上のための周辺機器やツールの購入などを目的とした5万円の在宅勤務支援手当と、ファッションアイテムの購入を目的とした最大1万円のファッションアイテム購入手当を支給するというもの。同社は「ファッションから、日々を楽しもう。」というミッションを掲げており、在宅勤務環境下でも推進できるようにと、手当の支給を決定しました。そのほか、フルフレックスタイムによる就業や時短勤務制度も導入しています。

6.ゼクウ、全社員対象に「快適イス手当」制度を実施

常時多数採用に強みをもつ「採用管理システムRPM」を提供する株式会社ゼクウは4月30日、全社員を対象に「快適イス手当」制度を制定したと発表しました。在宅勤務に利用する椅子や机の購入に伴い、5万円を上限に支給するというものです。同社にはエンジニアが多く在籍しているため、椅子や机などの姿勢に関わる設備への重要性を強く認識しており、社員の自宅環境の向上が健康促進やサービス品質の向上につながるとして、本制度の導入を決定しました。

7.GameWith、リモートワーク手当と在宅勤務に必要な物品の現物支給を実施

ゲーム情報の提供等を行う株式会社GameWithは4月30日、在宅勤務に伴う光熱費や通信費の補助を目的とした月5,000円のリモートワーク手当と、生産性向上を目的としたアイテムの現物支給を実施すると発表しました。同社で1か月の在宅勤務を経て社内アンケートを実施した結果、自宅環境や身体的苦痛が生産性を下げていることか分かったため、生産性の向上を目的に、このような対応の実施を決定。物品支給は全従業員を対象に4月15日から開始されており、数種類のデスクや椅子から好きなものを選択できます。

8.ミクシィ、リモートワークを行う従業員に特別賞与5万円を支給

IT大手のミクシィは5月21日、慣れないリモートワークを行う従業員をねぎらうために、5万円の特別賞与を支給すると発表しました。正社員や契約社員、アルバイトなど約1,000人の全従業員を対象としています。また、通勤手当を5月分まで一時中止する代わりに、光熱費や通信費などの負担増に配慮した1万円の手当支給と、2万円を上限とするリモートワークに必要な物品の購入費の支給を実施しています。同社では本社で働く従業員を対象に3月30日からリモートワークを推奨し、4月8日からは原則出社を禁止してきました。

9.Hamee、小田原周辺在住の社員に対して「小田原手当」を支給

「iFace」などのスマートフォングッズを開発・販売し、小田原に本社を構えるHamee株式会社は5月21日、小田原周辺地域に住む社員に対して、月2万円の「小田原手当」を支給する制度の導入を発表しました。テレワークが推奨される今だからこそ、自然豊かな小田原での職住近接を推奨し、社員同士のコミュニケーション向上による一体感のある組織作りや、小田原の活性化につなげたいといいます。オフィスは単なる仕事場ではなく、「社員が集い想いをぶつけ合う場」「一人では思いもつかないアイデアが生まれる場」「Visionの実現や事業成長を目指し想いを高めあう場」であると考え、本制度の導入に至りました。

10.キーエージェント、自宅待機の100%給与保障と5万円の特別手当支給

通信・インフラ業界を中心に人材派遣、出向マーケティング支援、営業アウトソーシングを展開する株式会社キーエージェントは5月23日、やむを得ず休業し自宅待機している従業員への100%給与保障、すべての従業員への5万円の特別手当支給を決定したと発表しました。同社の従業員は大多数が営業職であり、働きたくても働けず自宅待機となっている状態でした。そのような状況を鑑み、従業員の生活維持を最優先に考え、また今後の活躍への期待を込めて今回の支給を決定しました。

11.アジャイルウェア、6月からの出社する従業員に「こんなときに出社ごめんね手当」

WEBシステム開発やビジネスツールを提供する株式会社アジャイルウェアは6月8日、緊急事態宣言の解除に伴い、やむを得ず出社が必要な一部の従業員を出社させ、「こんなときに出社ごめんね手当」を支給することをに発表しました。内容は、電車で出社した場合は1日4,000円+往復交通費、車で出社した場合は1日2,000円+駐車場代を支給するというもの。同社はこれまでに、一人2万円を支給する「リモートワーク環境改善手当」や、在宅勤務1日につき300円支給する「リモートワーク光熱費手当」、会社主催のリモート飲み会開催時の補助1,000円を支給する「リモート懇親会手当」などの手当を実施しています。

12.カルビー、7月以降も在宅勤務を継続し環境整備の手当支給

菓子大手のカルビー株式会社は6月25日、7月以降も原則テレワークを続け、業務に支障がなければ単身赴任も解除して家族と同居できるようにすると発表しました。3月下旬から取り組んだテレワークで業務の効率化が図れたとして、今後のテレワーク無期限延長を決定しました。対象となるのは本社や地方拠点の社員約800人。7月以降は通勤定期代の支給を廃止する代わりに、出社日数に応じて交通費を支給します。また、テレワーク環境を整備する費用を補助する「モバイルワーク手当」を新設します。

まとめ

各企業の在宅勤務に伴う手当についてご紹介しましたが、在宅勤務手当と一言で言っても、内容や支給額は企業によってさまざまであることが分かりました。企業理念やミッションに基づいた独自の手当や、自宅環境を配慮した手当や現物支給、アンケートを実施し従業員の意見を反映させた手当、賞与の前倒しなど、各企業が従業員を第一に考え、それぞれ最善と思われる手当や制度を実施してきたことが見受けられました。多くの企業で在宅勤務の環境が整った現在、今後の勤務体制や制度の見直しにも注目したいところです。

参考:

・リモートワーク(在宅勤務)手当及びZoomランチ・飲み会手当の支給をスタート|株式会社ネットフロンティア
https://www.net-frontier.jp/news/202004.html

・メルカリCEOから緊急事態宣言を受けてのメッセージ
https://about.mercari.com/press/news/article/20200408_message-from-ceo/

・新型コロナウイルス感染症対策に伴う対応と新しい働き方に向けて〜リモートワークを前提とした新しい働き方に向けて制度やツールを拡充〜|さくらインターネット
https://www.sakura.ad.jp/information/pressreleases/2020/04/15/1968203378/

・【株式会社シーラ】全社員に4万円のリモートワーク手当支給と、夏季賞与の前倒し支給を決定|PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000050760.html

・DROBE、独自の在宅勤務支援制度「DRESS」を導入|PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000054174.html

・株式会社ゼクウ、リモートワークの生産性向上のため 全社員に向け『快適イス手当』制度を実施|@Press
https://www.atpress.ne.jp/news/211400

・従業員の生産性向上を目的に在宅勤務支援制度を開始|PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000030431.html

・リモート報いる特別賞与5万円 ミクシィ|労働新聞社
https://www.rodo.co.jp/news/91672/

・「小田原手当」制度を新設!テレワークが普及する今だからこそ、社員の繋がり強化で地域活性化!|PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000582.000009971.html

・【新型コロナウイルス感染症】休業に伴う従業員支援対策として、自宅待機の100%給与保障・一律5万円の特別手当を従業員に支給|PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000058471.html

・一部従業員の出社を限定的に再開「こんなときに出社ごめんね手当」の支給決定|PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000051261.html

・カルビー コロナを機にオフィス勤務者のモバイルワークを標準化ニューノーマルの働き方「Calbee New Workstyle」を7月より開始
https://www.calbee.co.jp/newsrelease/200625b.php

Digital Workstyle College 編集部
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