【2020年】人気の勤怠管理システム5選を比較

「働き方改革関連法」への法令対応にともなう「時間外労働の上限規制」や「年次有給休暇の時季指定」、さらには新型コロナ対応での在宅勤務時間の把握など、新たに対応すべきことが増えています。そのため、勤怠管理システムを新たに導入検討している企業も多いのではないでしょうか?

今回は、勤怠管理システムの中でも人気で、他のツールとの連携にも優れた、「KING OF TIME」、「ジョブカン勤怠管理」、「AKASHI」、「TeamSpirit」に加え、自前でシステム構築をおこなうように柔軟なカスタマイズが可能な「バイバイ タイムカード」の5つのツールを紹介いたします。それぞれの特色をご覧ください。

勤怠管理システムの基本的な機能

勤怠管理には、勤務態勢ごとの出勤・退勤の時間を確認するだけでなく、残業や休日出勤の申請、有給休暇の取得、さらにはそれらを集計して給与計算をおこなうなど、多くのやるべきことがあります。

従来は、タイムカードを利用したり、データをとりまとめたりしておこなっていたのですが、煩雑な作業が多く、労務管理担当者の大きな負担になっていました。

そこで、勤怠管理業務の効率化と同時に、法改正による対応や、勤怠データを人事戦略にも利用できるようデータ化できるということで開発されたのが、勤怠管理システムです。

現在、勤怠管理システムに搭載されている基本的な機能は以下のようなものがあります。

(1)出退勤の打刻

かつてタイムカードでおこなっていた出勤と退勤時間の打刻を、勤怠管理システムでは様々な方法で対応できるようになっています。

タイムカードを使っていた時は、誰でもカードに時間を打刻できることから、遅刻や残業時間をごまかす「不正打刻」が問題でした。

そこで、勤怠管理システムでは、ログインや指紋認証など本人以外の打刻が難しい方法を取り入れることで、不正な打刻をなくし、より正確な出勤・退勤時間の把握をおこなえるようになっています。

また、新型コロナ対応における昨今の在宅勤務では、打刻機器が使えないことから、個人のスマートフォンや、会社のシステムのログイン時間などで打刻に代えるなど、様々な方法で打刻ができるのも勤怠管理システムの魅力です。

(2)勤務体系の管理

企業には様々な勤務体系が存在します。例えば、シフト勤務やフレックスタイム、みなし労働時間制、高度プロフェッショナル制度などです。

勤務体系別に、出勤・退勤時間の管理、いつから時間外労働になるのか、あるいは時間外労働がないのかなど、Excelなどでは大変だったもものが、従業員別に細かい管理をおこなえるようになっているのが勤怠管理システムのポイントです。

(3)休暇管理

働き方改革により、年次有給休暇の時季指定がおこなわれることになり、年次有給休暇の付与だけでなく、消化状況についても管理する必要が生じています。

勤怠管理システムでは、従業員の属性別に有給休暇の付与設定をおこなうだけでなく、消化状況の管理を確認できる機能があるものが多いです。

また、企業ごとに特別休暇がある場合、その設定も対応ができるシステムもあります。

(4)集計機能

集計機能は、勤怠管理システムを導入する一番の理由ではないでしょうか。

タイムカードを集め、内容を転記し、誰がどの時間帯でくらい働いて、それによる給与はいくらになるのかという、勤怠管理で最も手間のかかっていた仕事を、システムでは一瞬でおこなってくれます。

システムによっては、月単位だけでなく、リアルタイムで集計できるものもあり、人件費の予算消化状況と照らし合わせての確認も可能です。

(5)アラート機能

打刻もれや時間外労働の基準超過、有給休暇の未消化など、働き方改革によって基準が明確に定められたものについて、都度アラートでお知らせしてくれる機能がついているものもあります。

(6)申請承認機能

残業や休日出勤、有給休暇やシフトのスケジュール希望など、各種申請機能を搭載した勤怠管理システムもあります。

(7)他システムとの連携

勤怠管理は給与計算など人事・労務管理に連携した機能が求められます。

すでに既存の人事関連のシステムがある場合は、新しく導入する勤怠管理システムが連携できるかどうかを事前に確認しておく必要があります。

勤怠管理システム比較表

今回の記事では、勤怠管理システムの中でも人気の

・KING OF TIME
・ジョブカン勤怠管理
・AKASHI
・TeamSpirit
・バイバイ タイムカード

の5つのツールを紹介いたします。機能比較について表にまとめましたので、ご参照ください。

KING OF TIMEジョブカン勤怠管理AKASHITeamSpiritバイバイ タイムカード
打刻方法パソコン、PCのWindowsログオンで打刻、GPS打刻、ICカードリーダー、指紋リーダー、指静脈リーダーなど※出勤管理の契約が必要
ICカード打刻、指静脈認証打刻、GPS打刻、LINE打刻、Slack打刻など
パソコン、iPad、スマートフォン、FeliCaカード、ネットワーク対応ICカードリーダー(PitTouch Pro2、PitTouch Biz)PC、スマホアプリなど、
ICカードリーダーやBeacon、オフィスの入退館システムとの連携も可能
パソコン、iPhone、iPadアプリ、携帯電話、スマートフォン、QRコード、FeliCaカード、 Mifare、指静脈認証、カメラなど多数通信障害時も対応可能
スマートフォン打刻
テレワーク・在宅勤務対応
個人PC・携帯電話などによる打刻可能

※出勤管理の契約が必要個人PC・携帯電話などによる打刻可能

プレミアムプランの場合はさらにテレワーク中の出勤状況とテレワーク状況の確認が可能

個人PC・携帯電話による打刻・複数回の出退勤対応、工数管理と日報で業務の進捗報告可能

個人PC・携帯電話などによる打刻可能
勤務体系管理
携帯電話やPCから自分のスケジュールを申請、確認も可能

※シフト管理の契約が必要LINEからシフト確認も可能

※プレミアムプランのみ

実情に合わせてカスタマイズ可能
休暇管理
※休暇・申請管理の契約が必要
集計機能
※プレミアムプランのみ

レポートも自動生成

実情に合わせてカスタマイズ可能
アラート機能
実情に合わせてカスタマイズ可能
申請機能(残業・休暇)
※休暇・申請管理の契約が必要

※スタンダードプラン・プレミアムプランのみ
外部サービスとの連携MFクラウド、freee、弥生給与などの給与計算サービス入退室システムakerunなどの有力サービスとの連携可能ジョブカンシリーズ始め、ダウンロードしたデータは、各種会計ソフトと連動が可能クラウド人事労務ソフト「SmartHR」クラウド型給与計算ソフト「Money Forwardクラウド給与」ビジネス専用チャットツール「Chatwork」給与即日払いサービス「Payme」TeamSpiritと外部サービス、製品、端末などとの連携を実現する「TS Connect」によって、さまざま機能をTeamSpiritに追加することが可能
実情に合わせてカスタマイズ可能
導入企業メルカリ日本パーキングクラブメッドなど株式会社WACUL株式会社マルシメXtra株式会社などメドケア株式会社株式会社ユーグレナなどカゴメ株式会社資生堂フジテレビなどIKEA西武ホールディングス
など
各社サイトを元に作成

ここに示した機能はあくまで概要であり、それぞれのシステムのプランによって機能が異なる場合があります。

いずれも人気のシステムなだけあって、人事・労務管理に必要と思われる機能を網羅できるように設計されているのがポイントです。

それぞれのシステムの契約内容によって、使える機能が異なります。詳しくは各社のWEBサイトをご確認ください。

 KING OF TIME

画像: KING OF TIMEサイトより (https://www.kingtime.jp/

KING OF TIMEの主な機能や特徴

シンプルなUIで使いやすいと人気のKING OF TIME。

従来の紙のタイムカードに替わる対応として、指紋や指静脈、ICカードリーダーを導入。拠点ごとのデータを自動で集計してくれます。

在宅勤務対応では、PC、スマートフォン、フィーチャーフォンからの打刻も可能。

残業や有給休暇などは自社の就業ルールに則して設定できるほか、出退勤打刻と合わせてリアルタイムで自動集計してくれるのも便利です。

KING OF TIMEのプランと価格

トライアル30日間無料体験あり トライアルキット無料貸出
無料プランなし
有料プラン月額 300円/1人 (指紋・指静脈リーダーやICカード認証端末は別途購入)
指紋リーダー代金:19,000円
指静脈リーダー代金:37,500円
ICカード認証(専用端末・液晶あり)代金:95,000円
ICカードリーダー(登録用)代金:3,700円
オンライン見積書作成:https://www.kingtime.jp/estimate/

導入に即しては、まずは30日のトライアルが可能。機器もレンタルできるので、本番と同様の環境でテストできるのも魅力です。

KING OF TIME 運営会社

運営会社株式会社ヒューマンテクノロジーズ
設立2003年12月
住所〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-1-28 虎ノ門タワーズオフィス17F
従業員数150名(2020年1月現在)

参考:KING OF TIME公式サイト 料金プラン
https://www.kingtime.jp/costlist/cost/

参考:KING OF TIME公式サイト 選べる多彩なタイムレコーダー一覧
https://www.kingtime.jp/record/

参考:KING OF TIME公式サイト つながるKING OF TIM
https://www.kingtime.jp/relationship/

参考:KING OF TIME公式サイト 導入企業インタビュー
https://www.kingtime.jp/case/

ジョブカン勤怠管理

画像:ジョブカン勤怠管理サイトより (https://jobcan.ne.jp/

ジョブカン勤怠管理の主な機能や特徴

人事・労務・経理に関するシステムを組み合わせて利用できる「ジョブカン」シリーズの勤怠管理版。勤怠管理機能の中でも、細かく機能を組み合わせて契約が可能です。

打刻方法も、機器を利用する4つのパターンのほか、LINEやSlackなどで対応が可能など、さまざまな職場環境、働き方に合わせてツールを選べるのがポイント。

労務管理や給与計算など、同シリーズでそろえれば、さらに利便性もアップします。

ジョブカン勤怠管理のプランと価格

トライアル30日間無料体験あり 
無料プランあり 機能制限あり
有料プラン出勤管理、シフト管理、休暇・申請管理、工数管理の4つの機能を組み合わせて利用(工数管理は単独利用不可)
1つ:200円/月×ユーザー数
2つ:300円/月×ユーザー数
3つ:400円/月×ユーザー数
4つ:500円/月×ユーザー数
※月額最低利用料金は2,000円(税抜)
・ICカード打刻(Felica/Mifare)3,000円
・指静脈認証打刻 55,000円
・PitTouch Pro打刻(Felica/Mifare) 93,000円
・ICカード打刻(Felica) iPhone・iPad 5,000円
・オプションで初期代行設定(従業員情報入力や、勤務態勢の登録など)18万円~

ジョブカン勤怠管理は、従業員人数によって金額が決まる従量制です。ただし、月額最低利用料金は2,000円と決まっていますので、人数が少ない場合は、最低料金を上回るように機能を組み合わせる必要があります。

打刻機導入なしでもPCとスマートフォンから対応が可能です。

ジョブカン勤怠管理運営会社

運営会社株式会社Donuts(英文名 Donuts Co. Ltd.)
設立2007年2月5日
住所〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-2-1 小田急サザンタワー8F
従業員数300名(正・契約社員)

参考:ジョブカン勤怠管理公式サイト 料金プラン
https://jobcan.ne.jp/price

参考:ジョブカン勤怠管理公式サイト 打刻機器のご案内
https://jobcan.ne.jp/price#punch-machines-guide

参考:ジョブカン勤怠管理公式サイト 多様な打刻方法
https://jobcan.ne.jp/functions/stamp/

参考:ジョブカン勤怠管理公式サイト 導入事例
https://lms.jobcan.ne.jp/case/

AKASHI

画像:AKASHIサイトより (https://ak4.jp/

AKASHIの主な機能や特徴

ソニーの系列会社であるソニービズネットワークスが開発した、勤怠管理システム「AKASHI」。

一般的な勤怠管理に必要な最低限の機能はスタンダードプランで十分そろいますが、さらに上位のプレミアムプランでは、リモートワーク中の勤務状況確認や、福利厚生の選択システムなど、他では見られない、日本企業が求める独自の機能を搭載しているのが特徴です。

また、開発・提供企業がソニーグループのため、急なサービス終了などの心配が少ないのも大きなポイントといえるでしょう。

AKASHIのプランと価格

トライアル30日間無料体験あり 
無料プランなし
有料プランタイムレコーダー:200円/月×ユーザー数
スタンダード:300円/月×ユーザー数
プレミアム:400円/月×ユーザー数
※月額最低利用料金はタイムレコーダー2,000円、スタンダード3,000円、プレミアム4,000円(10名以内の使用であっても10名分の料金が発生します)
・オプションで初期設定サポート費用:50,000円~

AKSHIは機能によってプランが3つに別れています。勤怠管理の必須機能と申請承認機能は「スタンダードプラン」で十分まかなえますが、最上位のプレミアムプランでも400円/月というのは、機能に比してリーズナブルなのではないでしょうか。

30日のトライアルは、PCやスマートフォンで対応すれば、機器の準備不要で開始できます。

AKASHI運営会社

運営会社ソニービズネットワークス株式会社
設立2012年7月20日
住所〒150-0043東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ ウエスト23階(総合受付21階)
従業員数201名(2020年6月1日現在)

参考:AKASHI公式サイト 料金プラン
https://ak4.jp/price/

参考:AKASHI公式サイト 多様な打刻方法
https://ak4.jp/function/multidevice/

参考:AKASHI公式サイト 導入事例・インタビュー
https://ak4.jp/casestudy/

TeamSpirit

画像:TeamSpiritサイトより (https://www.teamspirit.com/ja-jp/

TeamSpiritの主な機能や特徴

TeamSpiritは、勤怠管理だけでなく、経費生産、工数管理、稟議決裁、SNS機能を一元化したシステムで、企業の生産性を向上するためのツール。勤怠管理はあくまでその一機能です。

勤怠管理をはじめとしたワークフローを統一することで、承認申請に必要な機能を一元管理。労務上の勤務時間と工数管理による会計上の労務費など、システムから取得したデータをリアルタイムに確認できるなど、高度な機能を有しています。

TeamSpiritのプランと価格

トライアル30日間無料体験あり 
無料プランなし
有料プラン・TeamSpirit:600円/月×ユーザー数(初期費用150,000円)
※月額最低利用料金30,000円~
・TeamSpiritHR:900円/月×ユーザー数+人事担当者900円/月×ユーザー数(初期費用250,000円)
※月額最低利用料金45,000円~
・TeamSpirit Leaders:600円/月×ユーザー数+リーダー6,000円/月×ユーザー数(初期費用250,000円)
※月額最低利用料金45,000円~

TeamSpiritは経費精算のシステムを含む分、他の勤怠管理システムよりも価格は高め。

複数の機能を組み合わせたパッケージを用意しているので、勤怠管理だけでなく、工数管理や人事システムを改めて見直したい企業におすすめのシステムとなっています。

TeamSpirit運営会社

運営会社株式会社チームスピリット TeamSpirit Inc.
設立1996年11月13日
住所〒104-0031 東京都中央区京橋二丁目5番18号 京橋創生館4階
従業員数110名(2020/04現在)

参考:TeamSpirit公式サイト 料金プラン 
https://www.teamspirit.com/ja-jp/price/ts.html

参考:TeamSpirit公式サイト TS Connect
https://www.teamspirit.com/ja-jp/ts-connect/

参考:TeamSpirit公式サイト 導入事例
https://www.teamspirit.com/ja-jp/case/

バイバイ タイムカード

画像:バイバイ タイムカードサイトより (https://www.byebye-timecard.net/

バイバイ タイムカードの主な機能や特徴

バイバイ タイムカードは、クライアント企業のニーズに応じたシステムをカスタマイズする、セミオーダーのような導入を特徴としています。

他の勤怠管理とは異なり、専任のコンサルティングチームによるヒアリングを元に、自社のルールにぴったりのシステムを構築できるのがポイントです。

特にホテル・旅館業、運輸・倉庫業、流通・サービス業など、従業員が多いだけでなく、勤怠状況が複雑で、多くの店舗、従業員を統括する大企業向けのシステムとなっています。

また、他社と異なり、企業数が少ない分、アフターフォローが充実しているのもポイントです。システムを設計したコンサルチームが、導入後も引き続き対応に当たってくれます。

バイバイ タイムカードのプランと価格

トライアルなし
無料プランなし
有料プラン要見積もり概算はこちらのURLを参考
https://www.byebye-timecard.net/estimated_example/
最初のシステム構築にかかる初期費用と、月額費用に分かれます。

バイバイタイムカードは、上記の通り、その会社にあったシステムを作り上げるため、他のシステムのように、1ユーザーあたり◯円といった料金体系を取っていません。

他のシステムではカバーできない運用面での独自規定があり、自社開発することも難しい場合に、選択される有力候補となっています。

従業員数や搭載したい機能、管理方法によって企業ごとに料金が異なりますが、それなりの予算が必要です。

導入を検討されている方は、リンク先から簡易見積もりをすることができます。

バイバイ タイムカード運営会社

運営会社株式会社ネオレックス
設立1987年6月
住所〒456-0034 名古屋市熱田区伝馬1-4-25 ネオレックスビル
従業員数44名(2020年4月現在)

参考:バイバイ タイムカード公式サイト バイバイ タイムカードとは 
https://www.byebye-timecard.net/

参考:バイバイ タイムカード公式サイト タイムレコーダー一覧
https://www.byebye-timecard.net/about/timerecorder/

参考:バイバイ タイムカード公式サイト 導入事例
https://www.byebye-timecard.net/introduction_results/

まとめ

今回は、クラウドタイプの勤怠管理システムの中でも人気の5つのツールをご紹介しました。

勤怠管理システムは、勤怠管理のみの機能のものと、他の人事・労務システム機能を組み合わせて使えるものとの2パターンがあります。

バイバイタイムカード以外は、無料トライアルでお試しもできますので、まずは使い勝手を確認してみてはいかがでしょうか。すでに経理や勤怠管理などを含めた社内システムがある場合は、勤怠管理とあわせて刷新するか、すでに導入済みの既存のシステムと連携させるかどうか判断するのがおすすめです。

Digital Workstyle College 編集部
この記事を書いた人