人気ツール5選を比較!ビジネスチャットツールとは?

新型コロナウイルスの世界的な流行により、多くのビジネスパーソンはこれまで会社に出社して仕事するスタイルから、自宅で仕事するスタイル、いわゆるリモートワークへの移行を余儀なくされています。リモートワークでは、職場の上司や同僚、取引先とのコミュニケーションを図る手段として、電子メールやチャット、ビデオ会議システムなどのITツールを使いこなすことが求められます。

ITツールのなかでも、ここ数ヶ月で一気に注目を集めているのがビジネスチャットツールです。チャットと呼ばれる文章でのやり取りはもちろん、ビデオや電話といった、ビジネスチャットツールのアプリケーション内の機能を使うことで、対面に近い状態での打ち合わせが可能です。

今回は、ビジネスチャットツールの概要と5つのビジネスチャットツールをご紹介いたします。

ビジネスチャットツールとは

ビジネスチャットツールとは、主に打ち合わせや会議、商談など、多様なビジネスシーンでの利用に特化した、オンライン型のコミュニケーションツールです。テキストのやり取りやビデオ会議、ファイル送受信ができることが特徴です。

ビジネスチャットツールは情報を共有したいとき、返信が欲しいときなど、迅速な対応が求められる場面では、メールよりも適しています。また、製品の多くはセキュリティ強化に注力しており、情報管理の面でも優れています。

こういった特性から、業務効率化や生産性向上、リモートワークなど、さまざまな働き方改革を推進し実現するツールの1つとして注目を集めているのです。

ビジネスチャットツールの基本的な機能

基本的にビジネスチャットツールには、大きく以下の4つの機能が備わっています。

チャット機能

テキストでやり取りする機能です。メールのように宛先や件名、署名を入力する必要がなく、リアルタイムでスピーディーなコミュニケーションを取ることができます。文字以外にも、絵文字やスタンプを入力して、文字だけでは分かりづらい自分の感情を伝えることができます。

グループチャット機能

部署やプロジェクトなど、グループメンバーでスケジュール、タスクを共有できる機能です。

音声チャット・ビデオ会議機能

スマートフォンやタブレット、パソコンといったデバイスに内蔵されているマイクやカメラと連携することで、音声チャット・ビデオ会議が可能です。

ファイル共有機能

WordやExcelなどで作成した文書や画像、動画もアップロードして、必要な資料をリアルタイムで共有可能です。メール送信やその後の確認といった手間を省けます。

ビジネスチャットツールの利用状況

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社は、2019年7月に「大手企業のビジネスチャットツールの利用状況調査」を実施しました。

それによると、ビジネスチャットツール導入により改善した点については、「スピーディなコミュニケーションができるようになった」と回答した人が41.9%と最も多く、次いで「複数人での情報共有が容易になった」が34.1%、「社内のコミュニケーションが活性化した」が22.7%となりました。

ビジネスチャットツールを取り入れることで、業務効率化やコミュニケーションの改善に効果がありました。一方で、ビジネスチャットツールに関する情報共有を積極的に行うこと、運用ルールの策定といった社内における取り組みが必要です。

5つのビジネスチャットツールをご紹介

今回の記事ではChatwork、Slack、Microsoft Teams、Google Chat、LINE WORKSの5つのチャットツールを紹介いたします。無料プランと有料プランの機能比較について表にまとめましたのでご参照ください。

無料プランでのチャットサービス比較

機能ChatworkSlackMicrosoft TeamsGoogle ChatLINE WORKS
無料アカウントで利用できる人数累計14グループチャット無制限500,000 ユーザー無制限100名まで利用可能
作成できるグループ数累計14グループチャット1250×
作成できるチャットルーム数の制限累計14グループチャットなし200記載なし
外部参加累計14グループチャット×
ビデオ通話1対1のみ1対1のみ201対1のみ可能
音声通話1対1のみ1対1のみ201対1のみ可能
ファイルストレージ5GBワークスペースあたり 5GB2 GB/ユーザー
共有ストレージ 10 GB
5GB
タスク管理×××
チャットログ・エクスポート×××
メッセージやファイルの検索直近のメッセージ
10,000 件のみ

有料プランでのチャットツール比較

機能ChatworkSlackMicrosoft TeamsGoogle ChatLINE WORKS
プランパーソナル
400円/ユーザー/月相当
ビジネス
500円/ユーザー/月相当
エンタープライズ
800円/ユーザー/月相当
スタンダード
850円/ユーザー/月相当
プラス
1,600円/ユーザー/月相当
Enterprise Grid
問い合わせ
Microsoft 365 Business Basic
540円/ユーザー/月相当
Microsoft 365 Business Standard
1,360円/ユーザー/月相当
Office 365 E3
2,170円 /ユーザー/月相当
Basic
680円 ユーザー/月相当

Business
1,360円 ユーザー/月相当

Enterprise
3,000円 ユーザー/月相当
ライト
300円/ユーザー/月相当
ベーシック
500円/ユーザー/月相当
プレミアム
1000円/ユーザー/月相当
利用できるユーザー数契約ユーザー数契約ユーザー数契約ユーザー数
(上限300)
契約ユーザー数契約ユーザー数
作成できるグループ数Enterprise Gridは無制限250記載なし
作成できるチャットルーム数の制限なしなし200記載なしなし
外部参加
ビデオ通話参加者最大14名参加者最大15名参加者最大250名Basic 100名
Business 150名
Enterprise 250名
参加者最大200名
共有ストレージ10GB/ユーザースタンダード
10GB/ユーザー
プラス
10GB/ユーザー
Enterprise Grid
1TB/ユーザー
Basic
1TB/ユーザー
Standard
1TB/ユーザー
Office 365 E3
無制限
Basic
30GB
Business
無制限(※)
Enterprise
無制限(※)
ライト
1TB
ベーシック
10TB
プレミアム
100TB
タスク管理××××
メッセージやファイルの検索
備考料金は年間契約時の月額料金料金は年間契約時の月額料金契約プランにはMicrosoft Officeの利用料含む・料金にはG Suiteの利用含む
※5ユーザー未満の場合、上限1TB/ユーザー

ではここからは、5つのビジネスチャットツールをご紹介いたします。

Chatwork

画像:チャットワークサイトより(https://go.chatwork.com/ja/

Chatworkは2011年に販売開始された、国産のコミュニケーションツールです。2020年現在、導入企業社数は257,000社以上を誇ります。料金プランはフリー、パーソナル、ビジネス、エンタープライズの4種類から選択可能です。

メッセージの履歴を対象とするキーワード検索、チャットの中で発生したタスクの作成・管理、ユーザーや端末に応じた機能制限など、ビジネスでの利用を念頭に置いた機能が充実している点が、Chatwork独自の特徴として挙げられます。

Slack

画像:Slackサイトより(https://slack.com/intl/ja-jp/

Slackは2013年にアメリカで開発・リリースされたチャットサービスです。2017年11月には日本語版の提供が開始されました。2020年現在、10万社以上の企業がSlackを導入しています。企業の規模や利用したい機能に応じてフリー、スタンダード、プラス、Enterprise Gridの4つの料金プランから選択可能です。

Slackには「チャンネル」と呼ばれるしくみがあります。これはChatworkやFacebookのMessengerアプリにあるグループと同じようなものです。Google DriveやMicrosoft 365をはじめ2,000 以上のサービスと連携可能で、複数名でプロジェクトを進めるのに向いています。

Microsoft Teams

画像:Microsoft Teamsサイトより(https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-teams/group-chat-software

Microsoft Teamsは、Microsoft社が2017年3月に提供を開始したビジネスチャットツールです。チャット、ビデオ通話といった基本的な機能をはじめ、資料の同時編集、OneDriveやSharePoint、Power BI、OneNote、Bots(自動応答型の音声ロボット)など、他のMicrosoft 365のアプリ、サービスと連携可能です。単体で利用する場合費用はかかりませんが、Microsoft 365のアプリと連携利用したい場合、別途料金が発生します。

Chatworkのグループに相当するのが「チーム」で、その中にチャネルと呼ばれる、特定の話題を話し合うスレッドを作成できることが特徴です。プロジェクト終了後に今後利用しないチームを、アーカイブとして保存できます。アーカイブしたチームは参照できますが、チャネルを新たに作成したり会話を投稿したりすることはできません。

Google Chat

画像:Google Chatサービスサイトより(https://gsuite.google.co.jp/intl/ja/products/chat/

Google ChaはG Suite(※1)ユーザーであれば誰でも利用できるサービス(※2)で、500万社以上の企業が導入しています(G Suite)。

Google Hangouts Chatは、単体での利用はもちろん、例えばGoogleドキュメント、スプレッドシート、スライドを共同編集するなど、Googleが提供するG Suite内のさまざまなサービスと合わせて利用することも可能です。

また、Google の検索機能を使ってチャットルームにいるメンバーや過去のチャット、共有されたファイルなどを検索できます。さらに、ユーザーのアイコンの状態から、オンラインになっているかが分かる機能も備わっています。

※1:情報共有やコミュニケーションを円滑に進めるための、Googleの多様なツール群。GmailやGoogle Calendar、Driveをはじめ、ドキュメントやスプレッドシート、スライドなどクラウド上で展開されている全てのサービスが有料プランにて提供されている。

※2:2020年5月現在、Google Chat2020年5月以降一般ユーザーへもサービス展開予定。

LINE WORKS

画像:LINE WORKSサイトより(https://line.worksmobile.com/jp/

LINE WORKSは、ワークスモバイルジャパン株式会社が開発した企業向けのビジネスチャットツールです。他のビジネスチャットツールと大きく異なる点は、個人向けコミュニケーションアプリとして別途展開しているLINEの存在。スマートフォンの普及に伴い飛躍的にユーザーを増やしたことから、見た目と使い勝手が似ているLINE WORKSは、比較的取っつきやすいと言えます。

料金プランはフリー、ライト、ベーシック、プレミアムから選択できます。LINE WORKSは予め登録された社員同士でのみ利用可能です。また、LINE WORKSのデータは全てクラウドに保存されます。さらに、LINEが提供するスタンプを使ってチャットすることもできます。

2018年11月に「LINE WORKS」無料版の提供を開始して以降、約3ヶ月で導入企業は27,000社を突破。2019年末には、有料版・無料版合わせて導入企業数が10万社を超えました。

まとめ

ビジネスチャットツールは、上記以外にもさまざまな製品があり、それぞれに特徴が異なります。導入を検討しているのであれば、業務内容に見合ったビジネスチャットツールを選択しましょう。そのうえで、まずは無料版で使用感を試してみて、納得したうえで最適な製品を選んでいくことが大切です。できれば、機能やセキュリティ面などから有料プランで利用することをお勧めします。

Digital Workstyle College 編集部
この記事を書いた人