【2020年版】オンライン展示会プラットフォーム6つを比較

展示会や見本市は、インターネットを駆使した市場調査や販路拡大がさかんになった現在でも、企業にとって有効なプロモーション手段の1つです。特に、現場で使用する機械や器具は、実際に目で見て、ときには触れてもらいながら性能を説明したほうが、はるかに伝わりやすいでしょう。

展示会や見本市に出展するには、ブース内で使用する設備、装飾、運営スタッフや宣伝活動、それら全てにかかるコストが必要です。また、企画段階から展示会当日まで一定期間自社の社員を割り当てるため、本来の業務に必要な人的リソースが不足しがちです。

現在、対面での商談や人が密集するイベントの開催は難しくなってきていることもあり、企業はプロモーション活動の見直しを迫られています。そこで注目を集めているのが、オンライン展示会です。

オンライン展示会とは?

「オンライン展示会」は、会議場や展示場といった実在の場所ではなく、インターネット上で開かれている販促活動の場で、「バーチャル展示会」とも呼びます。展示会や見本市への出展で発生するデメリットを解消し、場所や時間、費用などの制約を受けることなく開催できます。また、オフラインとオンラインのハイブリッド型展示会の開催も可能です。

昨今の情勢の変化に伴い、展示会をオンラインで開催する動きは日本をはじめ世界中で起きており、規模の大小や企業のジャンルを問わず数多く開催されています。

特にSaaSと呼ばれるクラウドサービスを提供する会社同士で連携し、イベント会社や展示会会社に頼らず、独自でオンライン展示会を開催するという流れもでてきています。

オンライン展示会プラットフォームの機能

ZOOMやGooogle Meetなどのテレビ会議システムや、RemoやoViceなどのバーチャルワークスペースサービスを使っても、オンライン展示会を開催することも少なくありません。

しかしながらこれらは展示会に特化したサービスではないため、来場者管理ができない、商談がしずらい、決済までスムーズに遷移できないなどの課題も抱えていました。

オンライン展示会プラットフォームは、自社の商品やサービスの宣伝、顧客の獲得や商談といった従来のオフライン展示会の特徴を反映している他、動画配信や効果測定、翻訳ソフトを使った多言語対応、ECサイトと連携した決済など、デジタルならではの機能を追加できるように設計されています。

動画配信

YouTubeやZoomなどを使って動画を配信する機能です。予め録画しておいた動画をアップロードした動画配信サイトのリンクを、展示会のブースに埋め込んだり、YouTubeなどのライブ機能を使って、リアルタイムで動画配信を行ったりできます。

チャット

チャットやオンラインミーティングのリンクを展示会のブースに埋め込んで、来場者とのオンラインでのやり取りが可能です。来場者の質問や疑問への対応、興味を持った企業との商談が行えます。

また、お問い合わせフォームを用意しておくことで、展示会を過ぎてもお客様とメールのやり取りができるので、商機を逃しません。さらに、オンライン名刺サービスを利用して、チャット上でも名刺交換できる機能が備わっているオンライン展示会サービスもあるようです。

登録フォーム

展示会ブース上に設けた登録フォームから、セミナーへ参加した来場者の情報を入手可能です。また、登録時に入力されたメールアドレスに、展示会日程のリマインドやメールマガジンなどを送付できます。

ログ解析

オンライン展示会への来場者がどの項目をよくクリックし、どのくらいの時間滞在・閲覧したのかを、レポート形式で送ってくれる機能です。

比較表

今回は、オンライン展示会サービスの中から、Digital Workstyle Collegeが厳選する、6つのサービスをご紹介します。

・WEB EXPO Master
https://www.systems.nakashima.co.jp/dutiessolution/webexpomaster/

・EventHub(イベントハブ)
https://eventhub.jp/

・カスタメディア「MASE Event Terminal」
https://www.kbb-id.co.jp/content/lp/event-terminal/

・DX EXhibition
https://dx-exhibition.com/lp/

・RED STONE「SALES MEDIA(セールスメディア)」
https://red-stone.co.jp/service/online-sales/

・EventIn(イベントイン)
https://jp.vcube.com/service/eventin

WEB EXPO MasterEventHubカスタメディア「MASE Event Terminal」DX EXhibitionRED STONE「SALES MEDIA(セールスメディア)」EventIn(イベントイン)
動画配信ツールとの連携Zoom、TeamsYouTube / Zoom / VimeoYouTubeとZoomYouTubeYouTube
チャット機能
料金プランや費用など1社で単独展示会を行う場合10,000円(税別)/1ブース、月額
※月額10,000円(税別)で追加可能。
※環境構築費用として初期費用50,000円(税別)が別途発生。※主催者が複数出展者を束ねて展示会を開催する場合は、料金体系が異なる。
要相談要相談展示会担当者、オンラインイベント担当者、リアル展示会・ ショールーム 担当者、バーチャル展示会でリアルと同じ体験を提供したい方、展示会主催者と5つの5つのプランがあり、いずれも要相談※全て開催期間 1ヵ月無料お試し開催におすすめなプラン:398,000 円おすすめ展示会598,000 円プレミアム展示会360°VRブース対応プラン798,000 円〜 要相談
VR・AR – – – 
ブラウザ対応Google ChromeMozilla Firefox

オンライン展示会サービスの詳細

ではここから、各サービスの詳しい商品説明を見ていくことにしましょう。

WEB EXPO Master

「WEB EXPO Master」は、クラウドで提供されているオンライン展示会ツールCMSです。Webサイトの知識がない方でも簡単にオンライン展示会サイトを構築でき、管理画面から出店したい商品を変更できます。構築の際はテンプレート化された複数のブースのデザインから、開催したい展示会のイメージに沿ったものを選べます。ブースのデザインは期間ごとに変更可能です。

チャットと連動させて商談も行えるうえ、ログで残った動向レポートを活かし、来場者への丁寧なアフターフォローもできます。

WEB EXPO Master
https://www.systems.nakashima.co.jp/dutiessolution/webexpomaster/

EventHub(イベントハブ)

EventHub(イベントハブ)は株式会社EventHubが開発し、2020年4月に提供開始された、ビジネスイベント特化型のマネジメントツールです。アプリケーションではなく、Webブラウザを使うため、デバイスを問わずアクセスできるうえ、あまり負荷がかかりません。イベントに特化しているサービスなので、複雑制の高いイベントや大規模の運営であっても対応できる機能が揃っています。

どの来場者や出展者が何の動画を視聴しているのか、出展会への参加や興味度合いを計測できるログ解析機能、参加者とのコミュニケーションを活性化し、開催後の商談化率を高めるために、チャット機能や掲示板などがあります。

オンラインだけでなくQRコードの受講票の発行といったオフライン展示会の開催機能もあるため、オンラインとオフラインの複合開催が可能です。そのため、参加者は対面またはオンラインから参加方法を選択できます。

EventHub(イベントハブ)
https://eventhub.jp/

カスタメディア「MASE Event Terminal」

「カスタメディアMASE Event Terminal」は株式会社カスタメディアが開発し、2020年7月にリリースした、クラウドツールです。来場者と出展者のマッチングやコミュニティ、Q&A掲示板、チャットなどの機能がカスタマイズできる他、集客状況の確認、反響チェック、顧客管理も行えます。

また、「新規」「商談中」「契約」「キャンセル」と、自社の商談状況の進捗管理ができます。Zoomを使って商談する以外にも、チャットでやり取りしながらパンフレット、カタログ、見積書などの書類を送付可能です。 

スタメディア「MASE Event Terminal」
https://www.kbb-id.co.jp/content/lp/event-terminal/

DX EXhibition

三浦印刷株式会社が提供するDX EXhibitionは、宣伝活動、会場設営、ブースといった展示会の要素をネット上で再現できるプラットフォームです。

4種類のブースのデザインから選び、オプションとしてVR(※1)やAR(※2)、AI(人工知能)チャットボットなども追加できます。また集客から展示まで、一括での依頼はもちろん、集客のみ、オンライン展示のみなど、開催規模や予算に合わせて利用できるのがメリットです。

(※1)VR:Virtual Realityの略で、「仮想現実」と訳される。人工的に作り出した現実空間(ここではオンライン展示会)を、ヘッドマウントディスプレイと呼ばれる、大きなゴーグルのようなものを装着してもらい、そこで体験したことがまるで現実だと錯覚すること。

(※2)AR:Augmented Realityの略で、「拡張現実」と訳される。普段目にしている景色や光景に人工的な映像を加えることで、⽬の前にある世界を「拡張」する技術。

DX EXhibition
https://dx-exhibition.com/lp/

RED STONE「SALES MEDIA(セールスメディア)」

「SALES MEDIA(セールスメディア)」は、株式会社RED STONEが2020年6月より提供している、バーチャル展示会及びランディングページ制作サービスです。オンライン展示会に来場した他社の担当者に向けて、商品やサービスに関する情報を360°パノラマ写真やスライド写真などにして掲載できます。

オンライン展示会は3つの料金プランに加え、開催期間延長やログ解析レポートなどをオプションで追加できます。オンライン展示会の開催は最短5営業日から、オンライン展示会の構築も、必要な素材を用意する以外は一括で依頼可能です。オプションメニューとして公式アカウントの開設やチャットボットの設定によるリアルタイムでのやり取りなど、連携しているLINEのサービスを利用できます。

RED STONE「SALES MEDIA(セールスメディア)」
https://red-stone.co.jp/service/online-sales/

EventIn(イベントイン)

「EventIn」(イベントイン)は、株式会社ブイキューブが2020年11月より提供開始した、オンラインでビジネスイベントを開催できるプラットフォームです。

「従来のイベントでできていたことを、オンラインでも同じように」を目指しており、展示会やセミナーで気軽に話す感覚で、出展企業と来場者がコミュニケーションを図るための機能を充実させています。

ブースの広さや商品の表示位置などを、出展メニューによって変えることも可能です。イベント中に来場者や出展者などから得た情報は全て「EventIn」に集約されるため、高品質のデータを活用した営業活動ができます。ブラウザからログインするので、アプリのインストールは不要です。この他、配信ディレクション、専用スタジオ・機材、実在の会場との複合型開催がそれぞれ利用できます。

EventIn(イベントイン)
https://jp.vcube.com/service/eventin

オンライン展示会は新たな販路を獲得できるツール

展示会に関して、複数のイベント会社が行った調査結果を総合すると、2019年までに展示会に出展または来場経験のある企業や団体が、2020年の情勢変化を受けて「展示会に対する参加の方針や意識が変わった」と回答しています。しかし、多くの企業や団体は「状況が落ち着いたら展示会へ出展または来場したい」と考えており、展示会へのニーズが依然高いことがうかがえます。

そうした中で、オンライン展示会への参加を検討している、もしくは既に実施済みの企業も徐々に増えてきました。オンライン展示会は、実際に商品を見て触れてもらう機会が減る代わりに、より多くの企業にアプローチまたは自社の商品やサービスをアピールできるので、自社で導入すれば新たな販促活動ツールとなることでしょう。

数年後にニューノーマルな時代が訪れたとき、オフラインとオンラインの同時開催といったスタイルが、新たな展示会の常識として定着しているかもしれません。

Digital Workstyle College 編集部
この記事を書いた人