テレワーク組織の社内コミュニケーション不足を解決?バーチャルワークスペースサービス5つを比較

企業のリモートワークやテレワーク導入は、2020年に入り加速しています。それに伴い、「顔が見えないので気軽に会話しづらい」「仕事の進捗状況を把握しにくい」といった、リモートワークならではの課題も浮き彫りになってきました。緊急事態宣言解除後に公表された、パーソル総合研究所の調査結果からも、うかがい知ることができます。

バーチャルワークスペースは、テレワークも働き方の選択肢となった今、リモートワークやテレワークにおける円滑なコミュニケーションをサポートするツールとして、注目を集めています。

バーチャルワークスペースとは?

バーチャルワーキングスペースとは、「会社で直接話すこと」を仮想(=バーチャル)空間で実現するツールです。「仮想オフィス」「バーチャルオフィス」などとも呼びます。ブラウザを開いてログインすると、まるで実際に同じオフィスにいるように声を掛けあったり会議に呼び出したりと、社員同士がチャットや声、ビデオで気軽に会話できます。

バーチャルワークスペースの基本機能

バーチャルワークスペースは、アバターを操作して使うものから、社外の人とでも使えるツールまで多種多様です。バーチャルワークスペースには一部、英語版しかないものもあるので、英語使用になじみがなければ、まずは日本製のツールから使ってみることをおすすめします。

(1)通話機能

バーチャルワースペースのほぼ全てに搭載されている機能です。ボイスチャットやビデオ通話、テキストベースでのチャットなど、サービスによって機能の組み合わせが異なります。

(2)部屋(ルーム)機能

パーテーションで区切られた広いバーチャルオフィス内のブース(=部屋(ルーム))で会話できる機能です。ブースにはテーブルと椅子があり、自分のアバターを動かして話しかけたいメンバーのアバターに近づけたり、自分の現在の状態を周知するために特定の部屋(ルーム)にアバターを配置したりして使用します。サービスによっては、バーチャルオフィスのレイアウトを選べるタイプもあります。

(3)在席状況を表示する機能

自分とチームメンバーの在席状況をリアルタイムで表示できる機能です。手動で設定するタイプと、パソコンの操作状況に応じて自動でステータスを設定してくれるタイプとあります。他に数分間隔でパソコンに向き合っている自身の姿を自動で撮影して、在席状況のステータスとして表示できるサービスもあるようです。

比較表

今回は、バーチャルワークスペースの中から、Digital Workstyle Collegeが厳選する、5つのサービスをご紹介します。

・oVice(オヴィス)
https://ovice.in/ja/

・Remo(リモ)
https://remo.co/

・Tandem(タンデム)
https://tandem.chat/

・Sococo(ソココ)
https://www.telework-management.co.jp/services/tool/sococo

・Remotty(リモティ)
https://ja.remotty.net/

バーチャルワークスペースは、導入したい部署やプロジェクトチームなどに合わせて、最適なサービスを選ぶことが大切です。そこで、上記の5つのサービスについて下記に比較表を作成しましたので、ご参照ください。

oVice(オヴィス)Remo(リモ)Tandem(タンデム)Sococo(ソココ)Remotty(リモティ)
OSWindows/Mac /Android /iOS Windows、Mac Windows、Mac、LinuxWindows 10、8/Mac OS X/Android OS Android 6.0以降 /iOS 9以降 Windows、Mac
ブラウザSafari(Apple系デバイス)、Chrome、Firefox、Opera(Windows・Mac、Android端末)Windows:Google Chrome、FirefoxMac:Google Chrome、SafariWindows:Google Chrome、Microsoft EdgeMac:Google Chrome、Safari Google Chrome 最新版~1世代前のバージョンに対応Windows:Google Chrome、Microsoft EdgeMac:Google Chrome
料金プランBasic、Standard、Organization、Enterprise Planの4種類から選択可能ライト、スタンダード、デラックス、プロの4種類から選択可能※7日間のトライアル期間後に移行10ドル/アクティブユーザー(月額)※14日間のトライアル後に移行2,500円(+税)/ユーザー(月額)10人から51人以上までの6つのプランから選択可能
外部アプリ連携 Googleドキュメント、SlackGoogleの各種サービス、Microsoft Office、Apple Suits、Adobe関連など40以上のアプリケーションと連携Googleハングアウト・Zoom・Webex・Teams 
スライド共有
セキュリティ  2要素認証、SRTP、SSL、WSSなどの技術を使用して、サーバーとクライアント間のすべての通信(チャット、データ、音声/ビデオ)を暗号化・AES 128ビット技術で暗号化(AT 101 SOC2 Type 1 監査済)・パスワードポリシーを設定可能(パスワード長、複雑さ)・通信は全てSSL暗号化・データの自動バックアップ・脆弱性診断を実施・企業ごとのフォーマットに沿ったセキュリティチェックシート対応 

バーチャルワークスペースサービス詳細

oVice(オヴィス)

oVice(オヴィス)は、株式会社NIMARU TECHNOLOGYが手掛けるバーチャルワークスペースサービスです。2020年8月にサービスを公開して以降、100社以上の企業が利用しています。一度に複数のワークスペースを作成可能で、仮想オフィスにいる人をワークスペースに招待することで、いつでも会話を始められます。

oVice(オヴィス)の最大の特徴は、アイコンの距離に合わせて聞こえる声の音量が変わること。自分のアバターを動かすだけで、まるで実際に会っているかのように会話できます。また、声が届かない人とは通信が切断されるため、データ容量をあまり消費しないこともメリットの1つです。

料金プランは以下の4種類からなり、プロジェクトや部署、企業の規模に応じて選択可能です。

 BasicStandardOrganizationEnterprise Plan
利用人数10~20人利用30~50人利用100~300人利用500人以上利用
月額費用5,000円/月20,000円/月50,000円/月要相談
 単月利用可・初期費用不要単月利用可・初期費用不要単月利用可・初期費用不要
最大面積1200×6402400×12804800×2560
同時接続50人まで200人まで500人まで
機能制限なしなしなし
利用時間制限なしなしなし

Remo(リモ)

Remo(リモ)は、アメリカの企業「Remo.co」社が提供するサービスの総称です。「Remo.co」社はバーチャルワークスペースサービス「Remo Virtual Office」の他に、オンライン展示サービス「Remo Conference」も提供しています。サービス提供画面は全て英語で表示されるので、英語の読解にストレスを感じない部署におすすめです。

料金体系は以下の4種類で、米ドルで支払います。1日あたりの使用時間で料金が変わるため、軽く雑談や会議をするといった使い方が最適です。また、全てのプランに7日間の無料体験期間があります。

 ライトスタンダードデラックスプロ
月額費用$20$40$50$70
1ヶ月につきオフィスメンバーごとユーザあたり1日2時間の音声またはビデオ通話ユーザあたり1日4時間の音声またはビデオ通話ユーザあたり1日8時間の音声またはビデオ通話ユーザあたり1日12時間の音声またはビデオ通話
Googleドキュメントの使用、ホワイトボード機能、Slackの使用、ゲストメンバー

Tandem(タンデム)

「Tandem(タンデム)」は、チーム内のメンバーが使用中のパソコンで、今何をしているか確認できる、リモートワーク・テレワークに特化したツールです。Remo同様、ほぼ全て英語表記になっています。

話しかけるときのみ音声・ビデオをオンにできるうえ、同じROOMにいる他のメンバーの会話も聴けます。また、40以上の外部アプリと連携させて使用できることがTandem(タンデム)の強みで、ROOMで使用中のアプリケーションがメンバーの名前の横にアイコンで表示されるので、オフィスにいる感覚で作業に参加できます。

Tandem(タンデム)は、Chrome(Windows・Mac)とFirefox(Macユーザーは必須)の拡張機能を利用できます。参加人数の上限はありませんが、公式サイトのQ&Aによると、少人数での利用を推奨しています。

有償プランは1アクティブユーザーあたり10ドル/月です。

Sococo(ソココ)

「Sococo(ソココ)」は、アメリカ発の仮想オフィスツールです。日本では株式会社テレワークマネジメントと株式会社イグアスが、それぞれ代理店としてサービスを提供しています。パソコンだけでなくタブレット端末やスマートフォンからでも利用可能で、30種類以上あるオフィスレイアウトから、用途や人数に合わせてお好みのバーチャルオフィスを選べる点が、他のバーチャルワークスペースサービスとは異なります。

ただし、長時間のミーティングを行う際は、Zoom(ズーム)などのオンライン会議ツールと連携させること、ファイルを送信できない点に注意が必要です。

Remotty(リモティ)

「Remotty(リモティ)」は、オフィスで働いているのと変わらない自然なコミュニケーションを図るために、株式会社ソニックガーデンが開発した仮想オフィスツールです。他のバーチャルワークスペースサービスと異なり、メインページにはRemottyを利用する社員全員の顔写真が並んでいます。顔写真は在席状況を示しており、2分おきに更新されます。顔写真の横にタイムライン機能があり、つぶやきから雑談、ちょっとした相談までをオープンな場で行なえます。

料金は、部屋ごとに入れる人数とストレージ容量により変動します。料金体系は以下の通りです。

最大収容人数10名20名30名40名50名51名以上
月額利用金額()内はストレージ容量20,000円(20GB)40,000円(40GB)60,000円(60GB)80,000円(80GB)100,000円(100GB)要相談

いつでもどこでも、誰とでも会話できる環境整備を

バーチャルワークスペースは、リモートワークやテレワークでどうしても不足しがちな、対面でのスムーズな会話をアシストするツールです。職種やプロジェクト、部署、会社全体など、導入規模や業務遂行のスピード感に合わせて、最適なバーチャルワークスペース左^ビスを選択することが大切です。

今後、リモートワークやテレワークはワークスタイルの1つとして、日本の社会に徐々に浸透していくでしょう。企業として社会の変革スピードに対応していくためにも、既存のチャットツールやオンライン会議ツールも使用しつつ、バーチャルワークスペースサービスの利用もぜひご検討ください。

Digital Workstyle College 編集部
この記事を書いた人